建築事業について

株式会社佐藤木材が目指す木造建築について
木造建築といっても、構造や用いる材料によって様々です。
そのような中弊社では、木材の様々な特性を活かした構造と、その特性が最大限発揮される無垢の木材を使用した木造建築の提案を行っています。

伝統構法という構造
日本には、法隆寺などのように長い期間崩壊することなく残っている木造建築物が数多くあります。これらの建物はほとんどが「伝統構法」と呼ばれる構造の木造建築物です。この構造は、木材と木材を金具結合するのではなく、木材に継手や仕口と言われる加工を施してかみ合わせるので、外からの力が加わっても、引っ張り合いながら元に戻ろうと作用し合います。それに水を吸収する木材と吸収しない金具の相反する作用がないため木材が長持ちするのです。
この伝統構法には、人工的に乾燥させた木材を使用できないため、天日干し、すなわち天然の力で乾燥させた木材が用いられ、木材の特性が活きる無垢木材であることが重要です。
*伝統構法という言葉は、在来工法と区別するために用いられる造語です。

木材の調達から関わることの大切さ
建物を建てる時、その建主は、用いる材料、設備を自分で選ぶことができますが、木材は選択する余地がありません。
そこで弊社では、建物に使用する木材について、少しでも理解を深めてもらうため、木材が生産される森林に足を運んでもらい、木に触れながら木のことを知ってもらい、建物に使用するための木材を伐採する体験に参加してもらうことにしています。
どんな森林で育った木が建物に使用されるのか、なかなか知ることのできない過程に携わるだけでも、建物への愛着が変わると信じているからです。